誤嚥(むせ)防止

脳梗塞や脳出血の後遺症などの基礎疾患をもった全身状態の低下した患者さんや高齢者は、食物、唾液などをむせ易く、口腔内細菌などが肺に落ちて、肺炎になり易いです。このむせを誤嚥と言います。これが原因の肺炎を誤嚥性肺炎です。 一旦、発症すると治療は困難で,死亡率も高いため,発症の予防が大変重要になります。

誤嚥性肺炎の予防

  • 食事の形(食形態)や量を改善
    ・水分にとろみをつける。

・一口に食べる量を減らす。

  • 食べ方を改善

姿勢に気をつける

①体は90度に起こす。

②足を床にぴったり付ける。

③あごを引く。

④ゆっくり食べる。

※時間をかけすぎて疲れてしまわないように → 目安30分ぐらい
⑤食後2時間程度座位を保つ。

※誤嚥に備えて吸引器を常備する 。

※痰の多い患者さんは食事前に吸引しておく。

  • 環境を改善

・テレビ等を消して、飲み込むことに集中する。

※声をかけるのは飲み込んだのを確認してから。

  • 口腔ケア・・・口腔内細菌のコントロール

・食べかすや歯垢を取り除きましょう。
・口の中の清掃の基本はブラッシング。
・いつも自分自身で歯を磨いている方も、ブラッシングの基本を見直しましょう。

・歯と歯ぐきの間は歯ブラシを45度に、歯の表面は直角に当て、前後に小刻みに

動かして磨きます。

・入れ歯を清潔にする。

・舌苔を取り除く。

 

能見台きづなクリニック